ピアノの響きを聴くにはー打鍵から考える音づくりー千葉のピアノ教室さかもと音楽院のレッスン
ピアノを弾いていて、「音は出ているのに、楽器が十分に響いていない」と感じることはありませんか。響きをよくするために、ただ強く弾いたり、ペダルを深く踏んだりしても、求める音になるとは限りません。
まずは一音を弾き、鍵盤を押さえたまま、その音がどのように広がり、変化し、消えていくかを聴いてみてください。響きを聴く耳は、打鍵の前に「どんな音を出したいか」を思い描くための耳でもあります。
打鍵の角度と、鍵盤に触れる位置
同じ音を弾く場合でも、指先が鍵盤に向かう角度や、指が鍵盤に触れる位置によって、手や腕の重さの伝わり方、打鍵を制御する感覚は変わります。
たとえば、指を高く上げて鍵盤へ向かう打鍵と、鍵盤の近くに指を置いてから弾く打鍵。前者は明瞭な音の立ち上がりを得やすく、後者は小さな音量や繊細な発音を調整しやすい場合があります。ただし、指を高く上げれば必ず硬い音になり、鍵盤に近づければ必ず柔らかい音になる、という単純な関係ではありません。
鍵盤の手前側と奥側でも、指や手を置ける空間が違います。黒鍵の多い和音では、無理に手前で弾こうとすると手首や指の動きが窮屈になることがあります。どこに指を置けば、狙った音を無理なく出せるか。 鍵盤上の位置も、音づくりを支える大切な選択です。
アコースティックピアノでは、音を直接生むのはハンマーが弦を打つ動きです。打鍵の角度や位置それ自体が音色を魔法のように変えるわけではありません。それらを工夫することで、ハンマーに至る動きや発音のタイミングを、演奏者がより細かくコントロールできるようになります。

作曲家によって「聴きたい響き」を変える
作品が変われば、求められる音の輪郭も変わります。
たとえばバッハを弾くときには、各声部の動きや音の受け渡しが聴こえるかを確かめたいところです。和音を美しく鳴らすだけでなく、旋律がどこから始まり、どの声部へつながるのかによって、発音や音の切り方を考えます。
ショパンでは、歌う旋律と、それを支える伴奏の関係が重要になります。右手を強くすることだけを考えるより、左手の音量や打鍵の深さを調整したほうが、旋律が自然に浮かび上がることもあります。
ドビュッシーでは、音と音が混ざる美しさに耳を向ける場面があります。一方で、響きを豊かにしたいからとペダルを踏み続けると、聴かせたい音まで曖昧になります。どの音を残し、どこで響きを入れ替えるかを耳で判断します。
もちろん、「バッハはこの打鍵」「ドビュッシーはこの打鍵」と一つに決めることはできません。楽譜に書かれた声部、和声、フレーズを読み、その作品のその場面で必要な音を選ぶことが大切です。
演奏家の耳で、一人ひとりの音を聴くレッスンーさかもと音楽院(ピアノ教室 千葉)
さかもと音楽院(ピアノ教室 千葉)では、音が合っているか、指が動いているかだけでなく、その一音がどう立ち上がり、次の音へどうつながり、どのように響きが消えていくかを大切にしています。
代表の坂本諭加子が、ピアニストとして演奏の現場で磨いてきた耳で、一人ひとりの音を聴きます。打鍵の角度や鍵盤に触れる位置、声部のバランス、ペダルの使い方まで、実際に音を比べながら考えていくレッスンです。作曲家や作品にふさわしい音色を探し、「こう弾きたい」を実際の響きに変える力を育てます。
ご自身の演奏をもう一歩深めたい方も、基礎から確かな音づくりを学びたい方も、ぜひ一度レッスンで音の違いを体験してください。

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